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報道発表

2012年10月9日

日本高周波鋼業(株) 管理部
高周波鋳造(株) 総務企画部

ダクタイル鋳鉄生産設備リフレッシュ工事について

~東日本大震災を乗り越え成長へ~

日本高周波鋼業(株)(本社:東京都千代田区)の100%出資会社である高周波鋳造(株)(本社:青森県八戸市)は、本社工場において総工費21億円を投じてダクタイル鋳鉄生産設備を24年振りの大規模なリフレッシュ工事に着手することを決定いたしました。
今回の設備投資によって、社内不良の低減および鋳仕上げ工程の能率改善、溶湯歩留まりの
向上に伴うコスト競争力の強化を図ると共に、省エネルギー効果として7%の使用電力量の低減を期待しております。
また、地元八戸市での新規雇用の継続にも活用して行きたいと考えております。

製造業の国内空洞化が懸念されておりますが、高周波鋳造は国内における“物づくり”を継続・拡大し、国内トップクラスのQ(品質)C(価格)D(納期)を有し環境・省エネルギーに配慮した生産設備を導入いたします。また、東日本大震災により甚大な被害を受け復興途上にある八戸市の雇用創出にも寄与できることを確信しております。
この、ダクタイル鋳鉄生産設備リフレッシュ工事は、経済産業省の国内立地推進事業費補助金事業に平成24年8月24日に認定されました。

高周波鋳造が生産しているダクタイル鋳鉄製品の主要ユーザーである、トラック・建設機械・乗用車・産業機械メーカーは、国際競争力維持のため海外進出・海外調達を加速しておりますが、高周波鋳造が得意とする、難度が高く小ロット多品種製品は高いレベルでQ・C・Dを維持しブラッシュアップすることにより国内生産でも競争力を充分に有すると考えております。

・投資設備(投資金額:21億円 2013年12月完工)

①最新鋭の砂型造型設備(省エネルギー・環境改善)

現有の老朽化したエアインパクト(空気衝撃波)造型設備から最新鋭のダブルスクイズ(背面と模型面からの加圧)造型設備へのリプレースによって、砂型の強度を高めることにより、品質の向上および鋳仕上げ 能率の改善を図る。国内最速クラス(18sec)のサイクルタイムにより生産性の向上を図る。

②最新鋭の自動注湯機(省エネルギー)

新規に自動注湯機を導入することにより、安全化と溶湯の歩留まり向上が期待される。

③付帯設備

新造型機用建屋新築・砂処理ミキサー増設・冷却ラインの増設ほか。
工事完工後は、現状生産能力3,500t/月が4,000t/月へと500t/月の生産能
力増加となりフレキシブルな生産体制を構築し、徹底した短納期・小ロット対応力を強
化します。

以上